バウビオロギー研修会 in 軽井沢 参加報告
- 2024/10/30
先日、軽井沢で2日にわたり開催されたバウビオロギー研修会に参加してまいりました。今回は「バウビオロギーに根差す改修の要点とは」をテーマに、既存住宅の改修について深く議論する機会となりました。コロナや他の仕事などの都合で久しく参加していなかったこちらの勉強会ですが、バウビオロギー協会自体は15年くらい前から会員になっていおり、協会主催の通信講座の一期卒業生でもあります。
研修会場となったのは【軽井沢研修所】。主宰の前橋工科大の石川教授のご自宅にも近いのですが、まさにバウビオロギーを学ぶのにふさわしい清々しい環境でした。緑豊かな自然に囲まれ、住環境について考えを深められたことは非常に意義深い経験となりました。
広い庭には白樺の木々が立ち並び、野鳥のための巣箱も設置されていました。
庭の奥には東屋があったり、小さな池(ビオトープ)があったり。
癒しのサンクチュアリのような場所でした。
温熱環境改善についての意見交換
既存住宅の改修事例を中心に、特に温熱環境の改善について活発な意見交換が行われました。参加者が経験した改修案件での工夫や課題について共有し、以下のようなテーマについて具体的な討論を行いました:
・日本の気候に適した断熱改修の方法
・暖冷房設備の選択基準
・蒸し暑い夏季への対応策
・効果的な換気計画
各実践者からの報告では、理論と実践の両面から、バウビオロギーの考え方を活かした改修手法について学ぶことができました。
貴重な現場見学の機会
研修2日目には、石川教授のご厚意により、ご自宅の隣で進行中の改修物件を見学させていただきました。実際の改修現場を見ることで、座学では得られない具体的な知見を得ることができました。
現場では、断熱材の施工方法や人体に害のない仕上げ材の取り扱いなど、実践的な施工手法について詳しい説明をいただき、建築工事における細かな配慮点について理解を深めることができました。
人体、環境に害をなさないことを家づくりの第一に置くバウビオロギーの実践では、建材が割高になることも多いですが、安全な塗料や漆喰だとDIYの可能性も拡がります。実際、欧米では家のメンテナンスやペンキ塗りは家主がやる場合も多いので、よりいっそう愛着を持ってマイホームに接しているのではないでしょうか。
まとめ
今回の研修会では、バウビオロギーの理念に基づいた改修の在り方について、理論と実践の両面から学ぶことができました。特に、日本の気候特性を考慮した改修手法について、参加者との意見交換を通じて新たな視点を得ることができたのは大きな収穫でした。
軽井沢の白樺の木立の中で過ごした2日間。朝は鳥のさえずりで目覚め、夜は澄んだ空気に包まれながら、改めて「建築と自然の関係性」について考えを巡らせました。既存の建物を大切に使い続けながら、いかに自然と寄り添って暮らしていくか。その答えは、まさに目の前に広がる軽井沢の豊かな自然の中にあったように思います。この経験を糧に、これからも「住まいの本質」を追求していきたいと思います。
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