築50年古民家リノベーションの軌跡 – 光と風が通る空間へ
- 2024/08/02
先日竣工した古民家リノベーションの竣工写真がまとまりました。
ゆったりと築50年の古民家リノベーション【柏市布施 バーンハウス】
そこで今回はリノベーションの軌跡として、セカンドハウスとして生まれ変わったこの家ビフォーアフターをご紹介します。
1、外観のビフォーアフター
ビフォー: 長年の風雨に晒され、色褪せた外壁と傷んだ屋根が印象的でした。数年間の空き家期間も相まって、建物全体が疲れた表情を見せていました。
アフター: 柔らかなミントグリーンのガルバリウム鋼板で覆われた外壁が、周囲の自然と見事に調和しています。新しい屋根材との組み合わせで、建物全体が生き生きとした表情を取り戻しました。古さを感じさせつつも、モダンな要素が加わり、独特の魅力を放っています。
2、内部は光と風の通る空間へ
ビフォー: 和室の続き間や北側の増築された水回りなど、複雑化した間取りが特徴的でした。古い塗り壁の変色も相まって、内部は光や空気の流れを感じられない暗い印象でした。
アフター: 不要な柱や壁を慎重に取り除き、開放的な空間を創出しました。かつて押入だった場所に追加した窓からは畑の景色が楽しめ、自然光が室内に溢れています。風の通りも良くなり、かつての暗さは影を潜め、明るくリフレッシュした空間へと生まれ変わりました。
ビフォー: 古い家の暗い中廊下
アフター:廊下を部屋に取り込んで、広々とした明るい空間に。
3、新旧のハーモニー
古い木材と新しい材料を巧みに組み合わせることで、新築では味わえない独特の雰囲気を醸し出しています。これこそがリノベーションの醍醐味と言えるでしょう。特に、広々とした土間スペースは、作業場や資材置き場として活用される予定で、現代の暮らしに合わせた機能性と伝統的な要素が見事に融合しています。
4、職人技が光る内装
熟練の職人による丁寧な仕上がりが随所に見られます。歪みのあった箇所も美しく修復され、隅々まで行き届いた仕事ぶりに感動を覚えます。特に損傷の激しかった浴室やキッチンは設備ごと一新され、大きな窓からの眺めと相まって、自然に囲まれた暮らしを特別なものにしてくれることでしょう。
台所から浴室に直接入るようになっていて脱衣所がありませんでしたので、かつてダイニングキッチンだった部屋と台所と脱衣所に分けています。これで安心して入浴できますね!
当設計事務所は、これからも柏市・松戸市を中心に、古き良きものを活かしながら新しい価値を創造する住まいづくりに取り組んでまいります。家づくりをお考えの方、古い家でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。