バリアフリー住宅プロジェクト 着工です
- 2024/07/13
柏市で計画をすすめていた木造平屋のバリアフリー住宅が、いよいよ着工となります。
解体後の地盤調査も終わり、本日は地鎮祭でした。
地鎮祭とは
地鎮祭は新築工事の際に行われる重要な儀式です。建築の前に土地の神を鎮め、安全を祈願するために行われます。この儀式を通じて、工事の安全やご家族の幸福を願うことができます。
具体的には、神主さんを招いて土地のお清めをし、お供え物をします。
解体工事から引き続き工事を担当してくださるのは、柏市の小倉建設株式会社さんです。
今後は、基礎工事、建て方、屋根工事と進んでまいります。
今回の建物は20坪以下の小さいものになります。着工が梅雨時期なので天候のことが気になっていましたが、どうやらしばらくは心配なさそうです
9月の竣工までかなりタイトな日程になりそうなので、スタッフ一同、気を引き締めて参りたいと思います。
設計事務所の考えるバリアフリーな家づくりについて
バリアフリーな家づくりのポイントについて考える際、具体的な施策として「段差のない床設計」が重要になります。また、家庭内での安全性を高めるためには「手すりの設置場所」にも目を向ける必要があります。他に危険が伴う場所としては「玄関・浴室などの安全対策」も欠かせません。
さらに、日常の移動を楽にするためには「広い通路の確保」も重要な要素になります。これらのポイントを押さえることで、誰もが安心して暮らせる家づくりが実現します。
今回のプランでは、特に高齢になり車椅子移動がメインになったご家族のために移動がスムーズに行えるように配慮しています。
基本的にはお施主様のご希望に沿う形の間取りになっていますが、一般的な車椅子用の寸法をベースに通路幅やドアの開口幅などを条件に合わせて調整したり、床材をサンプルを取り寄せて比較検討したり、といった作業も設計の中で行っています。
介護を考慮した間取り設計
バリアフリーのポイントをおさえるのと同時に、家族全員が快適に過ごせる住環境を作るためには、介護がしやすいような配慮も必要となってきます。
それには、居室配置の工夫や、安全な動線の確保が欠かせません。介護用設備の選び方にもこだわりたいですね。
今回の間取りでは、リビングを中心に配置し、その周りに寝室や水回りを設けたレイアウトになっています。これにより、各部屋へのアクセスが容易です。さらに、介護用品の出し入れがしやすいようにリビングに大型収納を設けています。高齢者のための配慮ですが、若い世代の住まい手が年を取った時にも安心して暮らせる家を実現します。
バリアフリーや介護に対応する住宅に携わる中で、バリアフリー用の建材や建具などの選択肢が少なく一般のものに比べて価格が高いこと、介護用設備は施設で使うためのものが多く、住宅用としては実物が使いやすいかどうかのチェックが難しいこと、などの問題があると感じています。
今回のバリアフリー住宅の施工例を通して、実際に使う設備や建材についても情報を提供していく予定です。どうぞよろしくお願いします。