【柏市】耐震診断・耐震補強工事の助成金の募集について
- 2022/06/21
新年度が始まって二か月半がたちました。
今年から小学生になった娘も徐々に学校の友達が増えてきたようです。週末に新しいお友達が遊びに来ることも多くなってきました。
さて、今回は、耐震診断や耐震補強工事に関する助成金のお話です。
近年頻繁に起こっている大地震で、古い木造の建物が甚大な損害を受けているという事実があります。皆さんもニュースで倒壊した家の映像を見ることがあるかと思いますが、倒壊まで至らなくても、外壁や基礎のひび割れ、激しい揺れによる瓦のズレなど様々な被害が報告されています。
建物に被害がでる要因は、地震の震度の他、建物の性能が大きく関係します。
残念ながら、西暦2000年以前に建てられた木造住宅は、震度6以上の大きな地震に耐えられない可能性があります。当時の建築基準法の要求は今の基準よりもかなり低かった為なのですが、その後の法改正で現在新築で建つ建物は大規模(震度6強~7程度)の地震で変形・倒壊しない性能を持っています。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
実際は地盤の強度や地震の強度、揺れの向きなど複数の環境要因があるのと、建物の性能も柱の太さや施工の精度、間取りなどの要素が関係してくるので一概に古いもの全てが危険、新しいもの全てが安全とも言えないのですが、一般的に古い木造住宅は地震に耐えるだけの壁や構造の強さが不足しています。
地震の対策として、各自治体では既存の住宅の耐震化について助成金を設けているところが多くあります。私の住む柏市でもこの6月から耐震補強工事の助成金、5月からは耐震診断の助成金の今年の募集がスタートしています。
ちなみに補助金の額は、柏市の場合以下のようになっています。
・耐震診断の補助金の限度額は診断費用の2/3(限度額4万円)、募集件数25件
・耐震補強の補助金の限度額は工事費の1/3(限度額50万円)、募集件数10件
補助金の申請にあたっては提出する書類が何枚もあって面倒なようですが、通常は診断や補強工事を依頼された建築士や工務店で申請してくれるので心配はいりません。
地震の時のご自宅の ’揺れ’ について気になるところがある方や2000年以前に建てられた方はもちろんですが、
わが家の耐震性能について知っておきたい、といった方もいらっしゃるかと思います。
まずは、補助金を使って耐震診断を試みてはいかがでしょうか。
当事務所でも耐震診断や補強設計は何件か経験があり、この6月に補助金の申請を出してスタートする工事も予定しています。
どうぞお気軽にご相談ください。