埼玉県久喜市 木造の教会のリノベーション~断熱改修・バリアフリーについて
- 2022/06/07
こんにちは!
最近は真夏のような日が2,3日続いたかと思うと、大雨が降ったりと、天気の変化が著しいですね。わが家では天日干しが基本。そのため(だけでは無いですが)洗濯物が溜まりがちです。
晴れた日には洗濯機がフル稼働しています!
さて、5月に着工した【栗橋キリスト教会】の改修工事が進んでいます。
礼拝を行う部屋や日曜学校を行う洋室は、大きな間取り変更はありませんが、壁の下地をはがして耐震補強を行っています。また、書類や備品の整理をしやすいように造り付けの収納家具も設置しています。
以前トイレだった部屋は、コンパクトにした【トイレ】と、備品や掃除用具置き場のある【準備室】の2部屋に分けています。間仕切りが変わったり、家具も多かったりで、大工さんには細かい仕事をしていただいています。
今回の工事では断熱性を向上する【断熱改修】や、【バリアフリー化】も出来る範囲で行っています。
工事内容を一部ご紹介します。
トイレ周りの断熱改修・バリアフリー化
こちらの建物の場合は壁に充填する形で断熱材が入っていましたが、40年近く前のものなので性能が良くありません。
特に北面に位置するトイレは、床がタイルということもあり寒かったということで、全面的な改修をしています。
入口の約15cmの段差を解消
いままでトイレ入口には階段1段分ほどの段差がありました。かなり昔の小学校(・・40代以上の人ならわかるかもしれません)のイメージです。床も土間で冷たく、外気温と同じくらい冷えていたと思います。
当然こちらの段差は解消したいので、床を上げて室内の他の部分とフラットにしています。
床を上げると、コンクリートの土間からの底冷えも解消します。
断熱材の入れ替え
トイレ周りなど、一部新しい断熱材に入れ替えました。
もともと古いベニヤ張りの壁をはがす工程はあったのですが、それでも断熱材を全面入れ替えはかなりコストがかかります。住宅ではなく、日中に使うことが主になっている建物なので、部分的な入れ替えにしています。
気密シートで壁からの隙間風などを解消
壁の下地の下には、新たに高気密の家で使うような気密シートを貼っています。
気密シートは、新築の建物の場合は隙間風を防いで断熱性を確保したり、室内の水蒸気が壁内部に入り込んで構造体を腐らせるのを防ぐといった目的で使われます。今回は高断熱の建物では無いのですが、隙間風を防ぐのと、壁の中のカビが室内に出てこないように使っています。
玄関のバリアフリー化
住宅の上がり框同様段差のあった玄関にはスロープを設置しています。手摺も設置予定です。
いままでは靴を脱いでいたのですが、今後は靴のまま上がっていただくようになります。下足箱を撤去したこともあり、いままで暗い玄関のイメージからかなり変わる予定です。仕上がりが楽しみです。
この時は大工さん4人体制で進めていました。現在は仕上げ工事が進んでいますので、さらにバタバタとしておりますが、来週には大体の形が見えてくる予定です!
木の家設計室アトリエ椿では、木造の建物の新築・リフォーム・リノベーションを得意としています。お問い合わせはホームページの【お問い合わせ】か、直接お電話、メールでもご対応しております。
どうぞよろしくお願いします。