【愛犬と暮らす家】×【木のリノベーション】間取りのビフォーアフター
- 2021/01/27
昨年12月に工事が終了した松戸市の戸建てリノベーション、【愛犬と暮らす家】の間取りのビフォーアフターについて書きたいと思います。
写真はこちら→
インスタグラムでも使った材料名など解説をしています。
https://www.instagram.com/yuki.kasahara.125/?hl=ja
ご夫婦2人でお住まいのO様邸。60代のご夫婦です。
ご相談の内容は、【老後も見据えて暮らしやすい家】にすることと、これから迎える予定の【愛犬(小型犬)が過ごしやすい家】にすることでした。
実際に訪問してみると、2人の息子さんも独立されスペース的には余裕があるはずが、収納が少ないのでものが溢れた印象になってしまうこと、危険を感じるほど急な階段を上り下りしなければならないことなど、解決すべき課題も見えてきました。
【老後も見据えて暮らしやすい家に】
左がビフォー、右がアフター
〇バリアフリー
間取りを変更するにあたり、まずは急な階段の位置を変え、ゆったりと登れるような新しい階段を設置しました。
各部屋の入口は全てドアから引戸に交換してバリアフリーに。
トイレも幅3尺(910mm)の標準的なものだったのを幅を拡げて、手洗いを付けています。
〇収納
階段下を利用した大型の納戸を設け、持ち物や衣類をまとめて収納できるようにしました。
また、玄関にも大型収納を設置。行き場が無く寝室に置いていたゴルフバッグやコート類なども収納できます。
〇断熱性能・耐震性
断熱性は建てた当初のままだったので、まず、窓を断熱性の高いものに交換しました。
コストと使い勝手を考えて、場所によって二重サッシにするところ、新しくするところ、ガラスのみ交換する所と使い分けています。
断熱材は屋根や床下に重点的に追加しています。
玄関ドアは交換しない代わりに、玄関と廊下の間にポリカーボネートを入れた断熱戸を設置し、玄関の寒さがリビングの快適性を損なわないようにしています。
これで、冬寒く夏暑い環境も改善しました。
耐震性の計算も行い、要所に壁面補強をして耐震性をアップしています。
〇その他の工夫
床もフラットになったので、お掃除ロボットも使えるようになりました。
階段下にはルンバ収納スペースを設けています。
今回のリフォームでは特に変更のなかった2階の和室にも、布団収納用の棚を新設しました。
こちらも本体工事と同じ大工さん製作のもので、家具の隙間にぴったりと入るものが出来ました。
階段をゆるやかに、家全体を引戸にすることで風通しがよく動きやすい空間に。
近くにお住まいの幼稚園に通うお孫さんも、階段が上り下りしやすくなったのを喜んでくれたそうです。
【愛犬(小型犬)が過ごしやすい家】
〇小型犬との暮らし
玄関周りに集中してドッグケアのコーナーを設置しています。
外から帰ってきて足を洗ったり、シャンプーするためのドッグバス、ドライヤーがかけられるトリミング台、お散歩道具やペットフードも入れられる大型収納などを造り付けています。
最初は玄関を拡げることも検討しましたが・・
コストを抑えるためには外壁の位置を変えない方が良いので、階段を移動したスペースなどを活用しています。
また、床材にはコルク、腰壁には杉の板を張り、犬が滑らないように、汚れや匂いが付かないように対策しています。
【2階の間取り変更】
〇ワークスペースとサニタリー
階段移動の副産物としてできた二階のホールは、以前は息子さんの個室だった部屋です。
2方向に窓がある爽やかなワークスペースとなりました。奥様専用の空間です。
ワークスペースにつづくサニタリー・トイレは「楽屋」のイメージで、というご要望のあった奥様専用のスペースです。
サニタリーを介して各部屋から回遊できるような、オープンな間取りになっています。
ご要望に沿って間取りや設備の更新を行いましたが、窓性能や断熱性の向上でこれからも安心して住み続けられる家へとリフォームされました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
リフォーム工事ではお悩みを解決していくことが最優先されますが、断熱性や耐震性、バリアフリーなど家の性能を上げるチャンスでもあります。
一人一人にとって、快適な住まいの定義は違うもの。これからをどんな住まいにしていくか、一緒に考えていこうと思っています。
木造の建物でしたらどんな築年数のものでも取り扱ってます。どうぞご相談ください。