令和元年の振り返り・古民家の調査・見学・ワークショップなど
- 2019/12/30
本日は12/31、令和元年も残すところあと1日です。
新しい年が明ける前に、駆け込みで今年を振り返ってみようと思います。
まず、年明けごろから取り組んできたのが柏市酒井根にある築130年の古民家調査です。
こちらは、地域の歴史的建造物の保全・活用をするための資格【ヘリテージマネージャー】の研修も兼ねての調査だったのですが、
地元の顔見知りの建築士が6~7名集まって、ほぼ1年に渡って活動をしました。
古い建物の調査といっても、実測図面を作るだけの場合もあれば、
補修工事をするための詳細な図面・見積まで作るもの、
用途や住む人が変わる場合には間取りの変更を含めた提案を含むものなど
目的によって、業務内容は様々です。
今回は対象の建物は、里山の風景を残す自然公園に隣接して建っていて、
まわり里山と一体になって昔の景観を伝える貴重な文化遺産となっています。
調査も今年度から数年をかけてやっていく、規模の大きいものですので
今年は実測図面と、建物の歴史や背景についてまとめた報告書を作るまで、
来年度以降に活用計画や、詳細な修復計画を立てていく予定となっています。
今年の報告書は年末にかけての編集作業が終わり、県の建築士会の方に提出してほっとしている所です。
柏市での活動としては、他に
建築士会主催で【ヒンメリ】をつくるワークショップを開催したり、
小学校やシニア向けに、
建築士の仕事を紹介する【キャリア教育】のワークショップに参加したり、と
ボランティアのワークショップも4回ほどありました。
柏市に越してきてから5年目、地元での活動も増えてきたなあと感じます。
設計の仕事としては、他に埼玉の方での古民家の再生や土蔵の改修工事に携わらせていただきました。
千葉の方では住宅の改修工事と新築の設計が始まっています。
仕事では、こうして千葉や埼玉の木造の建物に携わることがほとんどですが、
今年は「民家再生協会」が主催している民家の学校にも参加して、
長野や山梨の本格的な古民家を見学したり、宿泊したりといった貴重な機会もありました。
建物がつくる景色が日本の昔話のようですね。
駆け足で2019年を振り返ってみました。
民家の見学は遠出になるので、まとまった時間を確保するのが課題でしたが、
改めて写真を見てみると、観光旅行としてもいい場所に行ったなあと思います。
民家が似合う土地は、実際に足を運ぶと、しみじみと良いなあと思う景色に出会うことが出来ます。
来年も今年以上に充実した一年をするよう、精進してまいります。
どうぞ皆さまも良いお年をお迎えください。