【柏市・築50年の数寄屋住宅】改修工事が始まります
- 2018/09/04
7月から調査を進めていた、古い木造住宅の改修工事が柏市で今週から始まります。
S41年にできた建物なので、築52年。
基礎からしっかりと作られている数寄屋住宅ですが、その時期にできた建物なので構造的な部分や断熱性でどうしても不安要素があります。
しかも、途中から車の往来が激しくなった国道沿いにお住まいなので、家主さんは騒音の問題で以前から悩まされていたそうです。
なるべく当初の雰囲気を変えたくないというご希望もあり、今回は構造の脆弱な部分を中心に軸組(木造の柱や梁、骨組みとなる部分)の補強を中心に工事を行います。
合わせて隙間風や騒音対策のためにサッシに内窓をプラスしたり、無垢フローリングのご提案などもさせていただきました。
ちなみに数寄屋とは、定義が難しいのですが、茶審のような建物や、和風の邸宅でもデザインにこだわって建てたものを「数寄屋造(すきやづくり)」と呼んでいます。
淡交社の茶室・露地大辞典を見てみると
数寄屋造:書院造の格式的な建築表現を排除した、軽快で瀟洒(しょうしゃ)な意匠を示す建築。以下略
とあります。
現代的に考えると、全体的に柔らかい雰囲気で、普通の木造住宅よりもちょっとオシャレな建物といったところでしょうか。
柱に丸太を使っていたり、同じ材木を使うにしても細めのものを使ってすっきりとしたデザインにしていたりといった特徴があります。