新しいプロジェクト│木造住宅の耐震・バリアフリーリフォーム
- 2016/09/21
少し前から、新たに埼玉県久喜市の方で古民家改修の計画を進めています。
少しずつ計画が具体的に動き出してきましたので、こちらのサイトの方にも進捗をアップしていこうと思います。
今回改修するのは築50年を超えた2階建ての木造住宅です。今年竣工した杉戸町の古民家再生と同じような年代にできた建物です。
杉戸の再生事例では耐震補強と、2世帯でお住まいになるための間取りの変更を行いました。今回は昔ご家族で住んでいた家を高齢になってきたご夫婦の終の棲家として再生し、耐震補強に加えてバリアフリー・リフォームを行います。
このような古い建物の改修の場合、一番頭を悩ますのが耐震補強です。
久喜市では市役所の建築審査課で既存建物の耐震診断を無料でやってくれるのですが、
出てきた結果は、やはり『倒壊する可能性が高い』という評点0.7未満でした。
熊本の震災の例でもわかる通り、現行の木造基準、いわゆる「2000年基準」に適合していない住宅は倒壊の危険が高くなります。依頼主であるご主人でもその点を承知してくださっていましたので、耐震診断で評点1.0以上の『一応倒壊しない』というレベルまで耐震性を高めていくことを目標と定めました。
耐震診断で評点1.0以上というのは、経験上かなり難しい数値になります。
今回は母屋が別棟であるのと、基本的にご夫婦のみの生活ができれば良いということで
最終的に2階建て部分や1階も1/4程を減築するプランとなりました。
これで耐震的にはかなり有利になりましたので、目標とする耐震補強が可能になりそうです。