江戸末期の長屋門の実測調査 柏市
H28年度に柏市内の長屋門の実測調査を行いました。
柏市都市計画課が千葉県建築士会に委託した事業で、
市内の歴史ある長屋門を「景観重要建造物」に認定するための報告書を作成するための調査です。
私も建築士会のメンバーとして、調査に参加しています。
景観重要建造物とは・・
景観法に基づき景観計画区域内において特に良好な景観を形成している建造物の外観を適正に保全していくために指定するもの
(柏市HPより)
その地域のシンボル的な外観を持つ建物や建造物でよいデザイン(=良好な景観)のものを保全していこう、という意味合いがあります。
具体的には、その年に景観重要物に指定された、
・名戸ヶ谷 薮崎邸の長屋門
・手賀 湯浅邸の長屋門
の2つの長屋門の敷地や建物の実測、図面作成、建物の遍歴や背景の調査・ヒアリング、
そして報告書にまとめる作業を行いました。
長屋門を持つお宅はもともと名主であるとか、地域の名家です。
歴史的背景をまとめたり、建物に関する古い文献の整理や解読など
報告書にまとめるのは、結構大変な作業でした。
柏市に越してきて3年目でしたが、この地域にかつて幕府直轄の放牧地「小金牧」が拡がっていたことなど
地域の歴史を知る良い機会となりました。
湯浅家長屋門