太い梁と漆喰でつくる 木の香りに包まれた柏の2世帯住宅
無垢の木と漆喰でつくった2世帯住宅(自邸) /2011 千葉県 柏市
夫婦と子供、祖父母で暮らすための2世帯住宅です。
構造は伝統的な継ぎ手・仕口を用い、柱に貫を貫通させる貫構法を採用しています。手刻みによる加工で、極力金物に頼らない粘りのあるしなやかな構造をつくるよう心掛けました。
内部は1階の親世帯を床暖房対応の国産胡桃フローリングや漆喰、和紙等を用いた優しく穏やかな仕上げとしたのに対し、2階の子世帯は杉厚板のフローリングにワークショップで施工した塗り壁、野地板表しの天井などローコストで力強い仕上がりとし、同じ木質系でも上下階で気分が変えられるよう工夫しています。
【 DATA 】
施工種別 新築
工事面積 42坪
工期 約10か月
仕様 構造材 杉、ヒノキ
外部仕上げ 屋根:和瓦葺き、ガルバリウム鋼板瓦棒葺き 外壁:掻き落とし仕上 一部 杉板張り
サッシ:アルミサッシペアガラス、木製建具ペアガラス
内部仕上 床:1階 国産胡桃無垢フローリング、本床畳 2階 杉無垢フローリング
壁:1階 漆喰塗り 一部ヒノキ板張り、和紙ばり(玉紙)
2階 珪藻土塗り 一部ヒノキ板張り
天井:1階 漆喰塗り 2階 化粧野地板表し