古民家インテリアでつくる 秘密のアトリエ
古材と古建具、漆喰を使った古民家風リノベーション /2014 埼玉県 上尾市
古材や骨董が好きなお施主さんの趣味の部屋を、リビングにつなげる形で増築しました。
面積は小さいながら、古建具も使った本格的な工事になりました。
リビングと趣味の部屋の間に入れた大きく曲がった欅の梁(古材)は
もともとは大きな茅葺の民家で使われていたものです。
今回の工事にあたりお施主さんと工務店の社長と一緒に選んだもので、かなりの存在感がありました。
デザイン的にも目立っていますが、構造的にも2階の荷重を受け地震に耐える重要な役割を担っています。
欅は木造建築に使う木材の中でも堅い部類ですが、年数を経たものはますます堅くなり強度も増しています。
そのため工事は困難な箇所もありましたが、古材を扱いなれた大工さんの腕によるところも大きく
民家を支える部材として長く働いてきた材料をこちらで再び活かすことが出来ました。
あわせてリビングや洗面所も無垢の木を使った床材や、藁入りの漆喰でリフォーム致しました。
リメイクした格子戸が似合う、重厚な空間が出来上がりました。
【 DATA 】
施工種別 増築・改修
工事面積 【増築】 2.6坪 【改修】 8.5坪
工期 約3か月
仕様 構造材 杉、ヒノキ、欅(古材)、松丸太(古材)
外部仕上げ 屋根:ガルバリウム鋼板 平葺き
外壁:掻き落とし仕上
サッシ:アルミサッシペアガラス
内部仕上 床:杉無垢フローリング、ヒノキ無垢フローリング 蜜蝋ワックス仕上
壁、天井:砂漆喰仕上
施工の模様はこちらから→http://atsubaki.exblog.jp/i10/